口腔ケア

口腔ケア

口腔(こうくう)ケアとは

口腔(こうくう)ケアというのは、「お口の中のお手入れ」ということです。
高齢や体の病気などが原因でお口のお手入れを自分で行うことができない場合、周囲の人による口腔ケアが必要になってきます。

口腔ケアをすることで、お口の中を清潔にして口臭、虫歯や歯周病などを防ぐことができるだけでなく、体の健康をも守ることができます。

口腔ケアにはどんなものがある?

口腔ケアにはどんなものがある?

口腔ケアには大きく分けて2種類あります。

1つ目はお口の中をきれいにするケア、そしてもう1つはお口の機能を高めるケアです。
これらの2つのケアを同時に行うことでより良い効果が期待できます。

お口の中をきれいにするケア(器質的口腔ケア)

歯磨きに加え、歯茎や頬の粘膜、舌などについている汚れを取り除くケアです。

お口の機能を高めるケア(機能的口腔ケア)

お口の筋力が衰えてしまい、「噛む」「話す」「飲み込む」機能が不自由になってしまっている場合に行うリハビリです。
お口のリハビリを行うことで、筋肉や脳が刺激を受けて弱っていた機能の改善を試みていきます。

口腔ケアでどんな効果が得られる?

口腔(こうくう)ケアとは

口腔ケアを行うことで次のような効果が得られます。

1.唾液分泌促進

要介護の人は噛む筋肉が衰えていたり、加齢現象で唾液腺が萎縮していたり、またさらに口の中が不潔になっている場合は特に、唾液が出づらくなっています。
口の中を清潔にお掃除したり、歯ブラシや指が口の内部を触れることで唾液が出てきやすくなり、口の中の自浄作用が高まり、お口の中が健康になります。

2.肺炎の予防

反射機能の衰えた高齢者では、唾液が気管の方に入っても咳きこまず、唾液の中に含まれる細菌が肺炎を起こしてしまうことがあり、命を落す原因になっていることも珍しくありません。
口の中のケアをすることでそれを防ぐことができます。

3.心臓・脳血管疾患予防

口腔ケアをすることで、お口の中の歯周病菌が血管に入り込んで心臓疾患や脳血管疾患にかかるのを極力防ぐことが可能です。

4.糖尿病予防

糖尿病は歯周病と深い関わりがあり、歯周病がある人は糖尿病にかかりやすいことがわかっています。
口腔ケアをすることで歯周病菌を減らし、糖尿病を予防することも可能です。

5.認知症予防

口腔ケアをすることで、噛む力を高め、脳への刺激が増すことで認知症を予防することが可能になリます。
あまり噛めない人は、なんでも噛める人に比べて認知症にかかるリスクが1.5倍も高くなるという研究結果があります。

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